J1 第10節 鹿島アントラーズ戦 雑感
甲本HC最後の指揮となった試合を勝利で飾り、ダニエル・ポヤトス監督が合流。
ようやく本格スタートとなった徳島ヴォルティス。
ザーゴ監督が解任となり相馬新監督を迎えリスタートとなった鹿島アントラーズとの試合を振り返る。
J1第10節鹿島アントラーズ戦
結果
31' 町田浩樹
前半
徳島は監督が合流しても変わらないやり方でボールを保持する。
鹿島は新監督となり、ザーゴ監督の時とは異なり堅守速攻の伝統的な鹿島スタイルに戻ったようなサッカーを展開。
コンパクトな守備からレオシルバと三竿のボランチが中盤を引き締め、渡井、杉森にボールを受けさせず、徳島はボールを上手く運べないシーンが続く。
徳島は中2日の厳しい日程の中でも前線からプレスに行くが、
鹿島がシンプルにプレス回避をしてくるためショートカウンターとなる場面は全く作れなかった。
失点シーン、得点した町田のマークは福岡であった。
これで3試合連続セットプレーからの失点となったが、
浦和戦はまだしも、前節と今節はCBがマークを振り切られているので課題は大きい。
後半
メンバー変更なく後半へ
おそらく何かしらアドバイスをしてシャドウ2枚がボールを受けられるよう試みたのだろうが前半同様上手くいかず、12分で諦め渡井と杉森を下げ、河田と浜下を投入し2トップに変更。
しかし固く守る鹿島相手に上手くボールを運ぶことが出来ない。
左で作って岸本のところに長いボールで展開して仕掛けというシーンは狙っていたのだと思うし何度か出来ていたが、さすがの岸本も連戦の疲労を感じる部分が多く、プレー精度は終始低調だった。(AFCが悪いんだよ)
西谷を投入したが西谷を使う場面は少なく、岸本の役割を西谷にやらせたかったが、ジエゴが同サイドだとインサイドに入ることになり良さは出しづらい。
雑感
ポヤトス監督の初采配となったが、交代など意図の伝わる采配だったのではないかと思う。
リーグ戦5連戦の5試合目からの指揮で、監督交代したノーデータの相手に対し難しいスタートだったと思うが今後に期待できる内容だったのではないだろうか。
カップ戦含め連戦はまだまだ続くので、選手の特徴や状態を理解しどう活かしていくのか、あまりにも時間はないが、その辺りが整理されていくと確実にチームは上向いてくるだろう。
かなり鹿島が良さを消してくる固い試合をしてきただけにセットプレーで先制を許したことで試合がかなり難しくなってしまった。
こういう展開ではシンプルに個で収めてくれる垣田が有効だったことを思うと、不在は相当痛かった。
次節へ向けて
徳島ヴォルティス次の試合は、ルヴァンカップのヴィッセル神戸戦。
5連戦を終え疲労の溜まるチームはターンオーバーを行うことが濃厚だが、未だ勝利のないルヴァンカップで初勝利を挙げたいところ。
バトッキオがデビューの可能性もあり、そちらにも注目が集まる。
リーグ戦は1週間空き、次節は柏レイソル戦。
現在順位が下の相手だけに残留のために是が非でも勝ちたい相手となる。
2年前J2で2敗した雪辱も晴らしたい。