ホームでセレッソ大阪に敗れ依然降格圏の徳島ヴォルティス。今節は今季5度目の対戦となるヴィッセル神戸とのアウェイマッチに挑む。
前節C大阪戦↓
前回の神戸戦↓
結果
57' 大迫勇也
前半
前節からの変更は小西と徳真がスタメンでバケンガがベンチ、岩尾がメンバー外。
リザーブは長谷川,田向,佐藤が外れ、松澤,藤田,西野,一美が入った。
徳島は前節から変更し433のシステム。
相手の最終ライン4枚+アンカーのサンペールを前線3枚で追い、サイドバックに展開されたらWGがそのまま追いかけて戻る守備。
前線から圧力をかけられる+中盤を空けないというやり方で上手く神戸の中盤枚数の多さとサイドの強力な攻め上がりを防いだ。
難点はWGが運動量が致死量なことである。
ビルドアップでは、神戸は徳島のSBに対しIHが出てプレスを掛けてくるので、最初のプレスさえ外すことが出来れば中盤のスペースも空いてくる。
相手の4312というシステム上、中盤の脇は人がいないため、岸本や西谷が相手SBに捕まらない高さに位置を取って受ける狙い。
上福元のミドルキックで岸本に送るボールはプレスを回避するのに有効に機能していた。
何度かチャンスを作ったものの、相手の高い個の能力に苦戦する場面も多かった。
なんとか無失点でしのぎ前半はスコアレスで終了。
後半
両チームとも変更はなく前半と同じような展開が続く。
しかし前半から飛ばし続けた両WGは徐々に疲労が見え始める。
失点シーンはこの試合で唯一、西谷が戻りきれなかった場面からだった。
これは西谷が責められる場面ではなく、あの一回だけのフリーでクロスを上げられたシーンできっちり仕留めきる神戸の能力の高さを見上げる他ない。
その後も、この試合はビルドアップも上手くいきボールを前に運べてはいたが、シュートまで行ける場面は少なかった。
打開する質とアイデアが足りないまま時間は過ぎ試合終了。
雑感
神戸の4312というシステムは2017年に徳島がメインで使っていた形である。
このやり方はかなりギャンブル性が高く、2017年の徳島は得点数は優勝したシーズンよりも多かったが、失点数もかなり多く、最終的には7位という成績だった。
要するに前に人数をかけられるが隙も多い。
今日の徳島はその隙をしっかり分析し、中2日ながら準備を整えて試合に挑めたと感じる。
神戸からすれば、ギャンブル性が高ければ個人の能力が高い方が勝つみたいな理論な気はするが、神戸というチームを考えると理に適っているとも言える。
実際この試合はその通りになったし、3位という順位が物語っているように。
個人的にはリードしてイニエスタやサンペールを下げたなら安定する442に変えたほうがいいんじゃないかと思ったが、特にそういった動きもなかった。
これで4試合勝ちなしとなった。
チームとしての戦術やプランはこの4試合全く間違ってないだけに、得点が奪えない試合が続くのは手の打ちようがなく、なかなかにキツい。
次節に向けて
次はアウェイでFC東京と戦う。
アウェイ3連戦だが、代表ウィークを挟むので実質ここからアウェイ2連戦となる。
残り3試合、残留に向けてもう本当に後は無くなった。
前回のFC東京戦↓