苦しい戦いが続く徳島ヴォルティス
今節はアウェイで4位FC町田ゼルビアと対戦する
前節↓
結果
62' 坪井清志郎
74' 新井直人
前半
メンバーは前節負傷交代の渡井がメンバー外となり、浜下がベンチ入りした
スタメンは渡井のところに児玉が入り、坪井が右WGで初スタメンとなった。
この日の徳島はこれまでの試合と比較してシンプルに縦へボールを蹴るシーンが多く、杉森が裏に抜けてゴールへ向かうシーンが多かった。
前半シュート7本は今シーズンにしては多く、シュートまで行けている点については良かった。
ただ決定機が多かったと言えるのは町田の方で、中盤辺りから徳島のプレスに慣れだし、ボールが持てるようになってきた町田が攻め込む場面が多くなった。
町田の狙いはまずSBの裏のスペース狙いで、FWが収めるかSHが抜けるか
保持したら徳島のIHの裏(アンカー脇)で中央に絞ったSHが受ける狙いで上手く徳島守備陣が捕まえられない攻撃で何度か決定機を作った
徳島としてはプレスに出ていったインテリオールが外された時の中盤の守備というのは今シーズン穴になっている場面が多く、奪いきれればいいが、時間帯によってチームとして行くか行かないかをはっきりさせるのはまだまだ成熟度が低いと感じる。
前半はスコアレスで終了
後半
HTでの交代はなし
立ち上がりから町田に押し込まれる展開
大雨のピッチコンディションもあり後方からのビルドアップは控えゴールキックは蹴っていたが、こぼれ球を拾われ縦に速く攻める町田に難しい場面が続く
そんな展開のなかでカウンターから杉森がトリブルで運びペナルティエリア深いところまで侵入
クロスからのこぼれ球を坪井がプッシュし先制
坪井はJリーグ初ゴールとなった
雨脚が強くなりピッチに水が溜まりだす
67分に櫻井を下げて長谷川
70分に杉森とバケンガを下げて西谷と藤尾を投入
74分に新井のシュートがディフレクションしゴールに吸い込まれ追加点
左サイドを杉森から西谷にエンジンを替えたことで西谷のところで時間を作れる場面が増える
88分に児玉を下げて石尾を投入
石尾がCBの中央に入り541の形で逃げ切りを狙う
このまま町田の攻撃を凌ぎ切り試合終了で徳島勝利
雑感
杉森の個人技から先制出来て徳島が流れを掴む展開となったが、内容としては町田が勝っていてもおかしくない試合だった。
徳島としては雨で繋ぐのが難しいピッチコンディションのなか、ビルドアップでは前線に蹴るシーンが多くなった
まずそこで競り勝てる場面が少なかった
次に競り合いの後のボールを拾える回数が少なかった
そのため相手に速い攻撃を許しピンチになる場面が多くなってしまった。
雨の影響と言ってはそれまでだが、CFがビルドアップに関われない問題はこの試合以外でもあり、逃げ道の作り方は考えないとこのような展開の試合は今後も訪れることになるだろう。
あとはスアレスのハンブルが何度かあり、もしかするとスアレスは雨が弱点なのかもしれない
とはいえ良かった部分ももちろんあり、内容が伴わない試合で勝ち切れたことは大きい
杉森は清水戦以降本当に高いパフォーマンスを続けており、この試合でも逆サイドまでプレスに走るシーンもあり、調子が良いことはチームにとっても非常に大きい
それに伴い途中から出てくる西谷の効果が絶大で、強力なカードとなっている
初スタメンで初ゴールを決めた坪井は、得点以上に守備に走れることや空中戦や球際で戦え体を張れることが高い貢献度となっていた
シュート意識の高さも繋ぐ意識の高いチームのなかで良い影響を与えている
課題は多いが無失点で勝ち切れたことは非常にポジティブな試合になったといえる
次節に向けて
次節は中2日でジェフユナイテッド千葉とホームで対戦する
連勝で上位へ一気に駆け上がりたい