現在リーグ戦5試合勝ちのない徳島ヴォルティス。
7連戦ラストとなる今節はホームで2位のアルビレックス新潟と戦う。
前節↓
結果
19' 一美和成
44' 谷口海斗
前半
招集メンバーは前節から4人変更
長谷川、西野、石尾、代表招集中の藤尾が外れ、田向、玄、浜下、バケンガが入った。
スタメンは5人変更で、エウシーニョ、長谷川、児玉、西谷、西野が外れ、新井、櫻井、渡井、杉森、浜下が選ばれた。
徳島はこれまでの4141で守るブロックから、渡井を一列上げた442ブロックに変更してきた。
4141で守ると、CF,WG,IHの5枚でプレスに行けるためプレスの圧力が強いというメリットがある反面、プレスを剥がされた時に中盤が1枚となり中央ががら空きになるデメリットがあった。
最近の徳島は過密日程もありプレスをはめきれない試合が多く守備の不安定さが目立っていた
この試合442に変更することでプレスはCFとSHの4枚になるが、ボランチが2枚残るため守備が大きく崩れるシーンは少なくなった。
加えて白井が運動量でかなりのスペースを埋めてくれるため、インテリオールで片側サイドだけ守っていたときよりも守備で白井の良さが出る形となっていた。
攻撃面ではいつもより対角へのロングフィードが多い印象で、先制点のPKを取ったシーンのように杉森が仕掛ける場面が作れていたのは良かった
新潟に60%もボールを握られていた数字通り、新潟の上手いボール回しと、前線の選手がタイミングよく落ちてきてそこから連動して仕掛ける攻撃はなかなか捕まえきれず、チャンスシーンは新潟のほうが多かった。
失点シーンは杉森が中央までボールを奪いに行って空いたところからフリーでクロスを上げられた形
前半は1-1で折り返し。
後半
HTでの交代はなし。
後半も新潟がボールを持ち試合が進む。
新潟に大きなチャンスは作らせないものの、徳島もラストパスの一つ前のプレーで質が上がらず、チャンスになりそうな場面はあるもチャンスシーンを作ることが出来ない。
72分に櫻井と安部を下げてエウシーニョと児玉を投入
新井が右SB、白井がアンカーへ移動
エウシーニョがはいったものの、エウシーニョのところで何か起こせるような場面はなかなか作ることが出来なかった。
77分に一美,渡井,杉森を下げてバケンガ,玄,西谷を投入
選手を入れ替えプレスのエンジンを積み替えるも試合を決めるような変化は起きず、1-1で試合終了
雑感
怪我から復帰後、初スタメンとなった渡井は、替えの効かない選手であることを証明するパフォーマンスを見せてくれた。
渡井がボールを受けて、運び、ボールを散らすことで試合にリズムが生まれ、守備でもプレスのかけ方が非常に上手く、スイッチを入れるタイミングなど違いを感じさせてくれた。
渡井がいない間勝てなかったのも納得してしまうくらい替えの効かないと感じてしまった。
個人の質が勝敗に大きく影響した試合であると感じた。
例えば前半にチャンスになりそうなシーンで杉森や浜下の横パスがズレて失ったり、櫻井が中央で次のプレーを選択している間に囲まれてロストしたシーンなど、シュートで終わるべきシーンでシュートを打てずに終わることが多かった。
しかしチームの調子が上がらない状況で、今一番勢いのある新潟相手にドローが妥当である試合内容まで持って行けたことは決して悪くはなかったのではないかと思う。
過密日程の終了や個人の成長、戦術の浸透度など、これより下降する理由はあまりないチームで未来に可能性のある試合となった。
この試合を次節以降どう生かすかで今年がどう傾くのか、ひとつのターニングポイントなのではないだろうか。
次節に向けて
次節はホームで19節終了時点で首位のベガルタ仙台とホームで対戦する
7連戦が終わり、今年の過密日程の山場も超えた。
前半戦最後の試合を勝利で飾りたい。