J2 第37節 ベガルタ仙台戦 雑感
前節3位の岡山に勝利し、プレーオフ進出へ可能性が見えてきた徳島ヴォルティス
今節はアウェイで4位ベガルタ仙台との上位連戦に挑む
前節↓
前回の仙台戦↓
結果
49' 一美和成
57' 真瀬拓海
前半
招集メンバーは前節から2人変更で佐藤と出場停止の内田が外れ、石井と長谷川雄志が入った。
スタメンは前節から3人変更で内田,エウシーニョ,藤尾が外れ、安部,新井,一美が選ばれた。
徳島の攻撃時433に対し仙台は541で守備
CFがアンカーを消しながらシャドウと3枚で徳島の最終ライン3枚にプレス
仙台のボランチは縦関係で、CFが徳島CBに向かって出たタイミングでボランチの1枚がアンカーを消しに来る
徳島としては相手WBが徳島のSBを見に前へ出てきたタイミングでWGが裏を狙うか、ボランチがアンカーを消しに来たタイミングで空いた中盤のスペースのインテリオールへミドルキックで出すというパターンでのビルドアップが多かった。
ただ仙台のボランチや最終ラインの球際の強さで潰されるシーンも多く、全体的には苦しんだ印象
仙台の攻撃時3421に対し徳島はいつもと違い児玉が前に出ず451で守備
一美がボランチを消しながらWGが外を切りながらプレスに行く形で守る。
仙台のWBが幅を取っているため、速くサイドに振られるとフリーで受けられ、サイドで1vs1を作られるシーンは多かった。
徳島は途中からいつもの442守備に変更
西谷と杉森がWBの上がりに対応する形に変える。
41分に仙台の遠藤が退場となり徳島が数的優位になる。
これにより仙台は531で守る形に。
徳島はサイドの崩しから、仙台は徳島のビルドアップを奪いショートカウンターからそれぞれ決定機はあったものの決めきれず
前半はスコアレスで折り返し。
後半
HTでカカを下げて石井を投入
一人少なくなった仙台が引いて戦うことになったため、徳島としてはゴールを奪うという点に関しては難しくなった。
後半開始早々に先制するも、すぐに追いつかれる。
先制して余裕を持ってボールを回し出したものの、その中でパスミスからカウンターを受け、その流れから失点となった。
相手が一人少ないなかでイマイチ流れを掴みきれなかった原因としては、セカンドボールを相手に回収される回数が多かったのと、引いた相手にボールの動かし方が外回りになりリスクをかけることを怠りだしたことだろう。
どちらにも共通する原因が、一人少なくなったことで戦う意識が減り楽にプレーしようとし始めたということである。
62分に一美と田向を下げて藤尾とエウシーニョを投入
70分に杉森と杉本を下げて玄理吾と浜下を投入
終了間際に明らかなオンサイドに旗が上がるシーンもあったが追加点を奪いきれずドローで試合終了。
雑感
前半と後半に1本ずつ怪しい判定でオフサイドとなり得点が取り消されたものの、この試合の問題点は先制後の立ち回りだろう。
久々の出場となった玄理吾は、白井や杉本と比べると攻守ともにまだまだ足りない部分は多い印象。
実戦が久々だった影響もあったと思うが、ボールロストも何度かあり、受けて散らす仕事に終始して得点を取るために流れを変えるプレーは出来なかった。
守備でもプレーエリアが狭くセカンドボールの回収も物足りない内容となった。
玄だけではなく全体的に仙台相手に球際では競り負けていた印象。
途中出場となった藤尾は、降りてきて受ける回数が多かった印象
相手が引いてたというのもあったと思うが、もう少し背後で勝負をしてほしかったところ。
秋田戦もそうだったが、引いた相手にはもう一つ個の力が足りないという印象になりがちで、それが今年の引き分けの多さの原因であるというように感じる。
次節に向けて
次節は1週間後にホームで水戸ホーリーホックと対戦する
残り5試合このまま負けずに走り切りたい。