ルヴァンカップは前節の敗れた広島戦からリーグ戦を挟み、今季初勝利を目指す今節は清水エスパルスと対戦する。
前節↓
結果
清水エスパルス 1-1 徳島ヴォルティス
23' ムシャガ・バケンガ
70' 神谷優太
前半
スタメンは、ルヴァンカップの前節と比べると、
GKは在籍6年目にして公式戦初出場の松澤
最終ラインは石井が外れ安部が左SBでスタメン、前節右SBだった石尾がCB
玄理吾がベンチで坪井がスタメン
という変更。
ベンチには森と西野が今季初メンバー入りとなった。
結論からいうと前半の内容はほぼパーフェクトな出来だった。
立ち上がりは清水にエドの裏のスペースを狙われるシーンが目立ったが、それ以降は徳島ペースで進んだ。
徳島は即時奪還が上手く機能
442の清水に対し、最終ラインに全線3枚でプレスに行き、IH2枚で相手ボランチを見る形で守り、相手に蹴らせて回収がきれいにはまっていた。
前半で目についたのは、
まず相手に蹴らせて回収する場面で非常に良いプレーを見せたのがCBの石尾。
裏へのボールへの予測や楔への対応、ビルドアップでのパス出しにおいても完璧なプレーだったと言ってもいい。
先制点のPKを杉森が貰ったシーンも、裏に抜け出した杉森にパスを出したのは石尾だ。
このレベルの選手がリーグ戦に出られないのは非常に勿体ないと思うが、カカもこの試合素晴らしいパフォーマンスを見せており、CBの層は非常に厚い。
もう一つは松澤である。
パントキックにしてもプレスキックにしても、キックの質が非常に高い。
前線の選手に鋭い軌道で速いボールを付けられるミドルキックは、前線の選手が身長やパワーに関係なく納められ大きな武器といえる。
キックだけでいえば上福元や梶川よりもレベルは高いかもしれない。
ただFKの守備で相手にヘディングシュートを打たれたシーンはポジショニング悪かったのでそこは不安である。
前半はバケンガが決めたPKで先制して0-1で終了。
後半
HTの選手交代はなし。
前半同様徳島が押し込んで攻めるもなかなかシュートまで持っていけるシーンを作れない。
54分にエドを下げて新井を投入
SBの人が少ないなかで疲労を考慮して予定通りの交代だろう
62分に清水が4枚替え
鈴木唯人など主力組の投入で試合の流れが清水に傾く
64分に坪井を下げて玄理吾を投入
初先発だった坪井は積極的なプレーを見せるも、守備面での経験値不足から相手に中央を割られてしまうシーンなどがあった。攻撃面でも印象は残せず。
70分に玄理吾がパスミスを奪われ鈴木唯人に決定的なシュートを打たれ、その流れで与えたFKを神谷に決められ失点。
その後は両チームともにチャンスがあり、
徳島はカカの持ち上がりやサンデーへのフィード、セットプレーなどでチャンスを作るも得点には至らず。
試合はそのまま1-1で終了。
雑感
J1相手にも落ち着いてプレスを剥がしビルドアップが出来ていた点は非常に良かった。
課題はそこからシュートに持ち込む部分だろう。
この試合最も良かったのは児玉
一言で言うとセンスの塊のようなプレーで、思わぬところにパスを差し込んだり質の高さを見せてくれた。
守備でも90分間プレスを続け、自陣PAまで戻って守備をし、天才肌ながらサボらず汗をかけるのが好印象。
オリオラサンデーも前節より、特に守備面が向上した。
サボらず相手SBにしっかり付いて戻れるようになっていたし、周りと連携してマークを見る姿も見られた。
攻撃面では張った位置から何度も仕掛け、中央に面白いパスを差し込む場面もあった。
バケンガはPKだが得点を奪えたのは好材料。
降りてきてビルドアップを助けたり、納めたりといったプレーは岡山戦より良かった。
ただクロスからのヘディングやフリーでのミドルシュートなど2度のシュートチャンスをどちらも枠に飛ばせなかったのは物足りない。
次節に向けて
次の試合は中3日でリーグ戦、東京ヴェルディとホームで対戦する。
ルヴァンカップの次節は3週間後の週末に名古屋グランパスとアウェイで戦う。
チームの仕上がりや選手の底上げも上々
そろそろ初勝利が欲しいところ。