クローン病と貧血の関係性について
以前は全くなかったのですが、入院するようになってから立ちくらみを起こすことが多くなってきました。
立ちくらみもクローン病患者によくみられる症状のひとつです。
今回は立ちくらみの原因とクローン病との関係について書いていきたいと思います。
立ちくらみの原因
立ちくらみの原因は貧血です。
貧血とは
貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンの数が減少し、組織に十分な酸素を届けられなくなった状態のことです。
原因
過剰な出血、赤血球の材料不足、血を作る機能の病気、赤血球を破壊する病気などがあります。
クローン病ではなぜ立ちくらみが起こる?
クローン病で貧血となる理由は、上記原因のうち、過剰な出血と赤血球の材料不足です。
過剰な出血
クローン病は消化官の炎症により出血し、血便や切れ痔などの症状が現れます。
赤血球の材料不足
赤血球で酸素を運ぶ役割を担うヘモグロビンの材料となるのは鉄です。
鉄不足により起こる貧血を鉄欠乏性貧血といいます。
クローン病で鉄不足になる原因は、食事療法による鉄分摂取量の不足、消化官の炎症による吸収力の低下があります。
立ちくらみ解決策
出血による鉄不足は治療により寛解を目指す他ないので患者だけの力ではどうしようもありません。
しかし鉄欠乏性貧血は鉄分を摂取することにより改善することが出来ます。
・レバー
レバーは鉄分が多い食材として有名で、1食分(60g)で1日の摂取量の半分をクリアできるほどの量を含んでいます。
100g脂質あたりの脂質も3.1gと多くないのでクローン病患者も安心して食べられます。
・葉菜
鉄分の多い野菜には小松菜やホウレン草などがあります。
どちらも食物繊維は多くないのでクローン病患者に向いている食材です。
ただしホウレン草にはシュウ酸が多いので注意しましょう。
・木綿豆腐
大豆食品にも鉄分が多く含まれています。
豆類の皮は消化に悪いので、豆腐がオススメです。
・サプリメント,栄養補助食品
鉄分はサプリメントでも摂取することが出来ます。
症状が酷い場合などはサプリを検討するのもひとつの手です。
こういった栄養補助食品もあります。
しっかり鉄分(チチヤス)
おいしかったです。
ただし鉄分を過剰に摂取すると鉄中毒の恐れがあるため、用法には気を付けましょう。
まとめ
クローン病では肉や貝類などが制限され、一般の人より鉄分不足に陥りやすいのではないかと思います。
食べられる食材の中で鉄分の多い食材を知り、上手く摂取していくことが立ちくらみ防止に重要となるのではないかと思います。