かものはいろ報告日記

主にクローン病について書いたり撮った写真をまとめたりします

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クローン病患者に最適なミルクを調べてみた


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牛乳には脂質が多く、クローン病では気を付けなければいけない食材です。

 

クローン病患者には、乳糖をうまく消化吸収できない「乳糖不耐症」の人が多いと言われており、

牛乳を飲んでお腹を壊したり、ぐるぐる鳴ったりする人は乳糖不耐症が疑われ、より気を付ける必要があります。

 

自分も乳糖不耐症です。

 

ミルクには牛乳以外のものもあり、乳糖が含まれない物もあります。

 

そこで、牛乳とそれ以外のミルクを栄養価や食物繊維などいくつかの項目で比べてみたいと思います。

 

乳糖とは

乳糖とは牛乳や母乳に含まれている糖質のことです。

別名ラクトースと呼ばれます。

乳糖は小腸で分解・吸収されてエネルギー源として利用されたり、分解されずに腸内細菌の餌になります。

乳糖不耐性は、乳糖を小腸で消化吸収するための消化酵素であるラクターゼが不足することで起こります。

植物性ミルクには乳糖はふくまれません

 

 

 

ミルク成分(200mlあたり)

牛乳

牛の乳である動物性ミルクです。

牛乳に含まれる炭水化物の99.8%は乳糖。

・成分

エネルギー138kcal

たんぱく質6.8g

脂質7.8g

炭水化物9.9g

食物繊維0g

鉄0mg

カルシウム226.6mg

 

低脂肪乳

生乳から乳脂肪分を除去した牛乳低脂肪乳です。

・成分

エネルギー96kcal

たんぱく質7.9g

脂質2.1g

炭水化物11.4g

食物繊維0g

鉄0.2mg

カルシウム270.4mg

 

豆乳

豆乳は大豆からできている植物性ミルクです。

調整豆乳は豆乳に砂糖などが加えられており、無調整豆乳と比べ脂質やカロリーが高いです。

・成分

エネルギー95kcal

たんぱく質7.4g

脂質4.1

炭水化物25.6g

食物繊維0.4g

鉄2.5mg

カルシウム30.9mg

 

 

アーモンドミルク

アーモンドからつくられる植物性ミルクです。

カロリーは低いですがビタミンEを多く含んでいます。

・成分(アーモンド効果 砂糖不使用)

エネルギー39kcal

たんぱく質1g

脂質2.9g

炭水化物3.9g

食物繊維3g

鉄0mg

カルシウム60mg

 

 

ココナッツミルク

ココナッツからつくられる植物性ミルクです。

・成分

エネルギー370kcal

たんぱく質3.9g

脂質32.8g

炭水化物5.8g

食物繊維0.4g

鉄1.3mg

カルシウム10.3mg

 

オーツミルク(alpro 砂糖不使用)

オーツ麦という穀物からできた植物性ミルクです。

・成分

エネルギー80kcal

たんぱく質0.4g

脂質3g

炭水化物13.6g

食物繊維2.4g

鉄0mg

カルシウム240mg

 

ライスミルク

お米からつくられる植物性ミルクです。

・成分

エネルギー92kcal

たんぱく質0.3g

脂質2g

炭水化物9g

食物繊維0.3g

鉄0.2mg

カルシウム118mg

 

 

 

 

クローン病視点で成分比較

クローン病は高カロリーが基本なので栄養価(カロリー)は高い程良いです。

 

クローン病で避けなければならない項目は

  • 脂質
  • 食物繊維

です。

 

その他乳糖不耐性では乳糖を避けなければいけません。

 

※製品によって差があります

 

エネルギー

牛乳138kcal

低脂肪乳96kcal

豆乳95kcal

アーモンドミルク39kcal

ココナッツミルク370kcal

オーツミルク80kcal

ライスミルク92kcal

 

比較的エネルギーが高いのは

牛乳、ココナッツミルク

 

アーモンドミルクは低カロリー

となりました。

 

脂質

牛乳7.8g

低脂肪乳2.1g

豆乳4.1g

アーモンドミルク2.9g

ココナッツミルク32.8g

オーツミルク3g

ライスミルク2g

 

比較的脂質が低いのは

低脂肪乳、アーモンドミルク、オーツミルク、ライスミルク

となりました。

 

食物繊維

牛乳0g

低脂肪乳0g

豆乳0.4g

アーモンドミルク3g

ココナッツミルク0.4g

オーツミルク2.4g

ライスミルク0.3g

 

比較的食物繊維が低いのは

牛乳、豆乳、ココナッツミルク、ライスミルク

となりました。

 

乳糖

乳糖は動物性ミルクにのみ含まれているので

牛乳、低脂肪乳以外に乳糖は含まれていません

 

 

 

まとめ

植物性ミルクでは、高カロリー、低脂質、低食物繊維の3つで総合的に良い数字だったのはライスミルクです。

ただライスミルクはスーパーなどで手に入りづらく値段も高いのが難点です。

 

脂質は少し高いですが、豆乳は高カロリーと低食物繊維では優秀

 

アーモンドミルクは低脂質ですが食物繊維の高さとカロリーの低さが気になります。

ただ、アーモンドミルクにはビタミンEが豊富に含まれています。

 

という結果でした。

 

結局どれがいい?

まず動物性ミルクは避けるべきだと思います。

植物性ミルクでも大量に摂取するのは避けた方がいいのではないでしょうか。

その上で摂取するなら豆乳、アーモンドミルク、ライスミルクがおすすめだと言えます。

 

それぞれ特徴が違うので自分に合ったものを見つけるのが良いのではないでしょうか。

 

実際に購入した商品を紹介している記事がこちら↓

 

 

ラクトースフリー牛乳とは

ラクトースフリー牛乳とは乳糖が99%カットされた製品です。

仕組みは、分解酵素ラクターゼが配合されていることによって乳糖をカットしています。

 

雪印メグミルクアカディという牛乳は乳糖が8割カットされています。

成分がこちら(200mlあたり)↓

エネルギー96kcal
たんぱく質5.1g
脂質4.7g
炭水化物8.2g
糖質8.2g
食物繊維0.0g
カルシウム246mg
乳糖:1.4g

 

脂質は多いのでクローン病には向いていませんが、乳糖不耐性だけの人には向いている牛乳なのではないでしょうか。

 

ラクトースフリーの低脂肪乳が販売されるとクローン病患者には嬉しいですね。