クローン病患者に最適な麺類を調べてみた
クローン病の主食はお米が推奨されますが、やはり麺も食べたくなるところです。
麺には様々な種類がありますが、改めて違いを分かっているかと言われると正確に答える自信がないことに気付きました。
そこで今回はいろいろな麺の違いや成分、クローン病にとってどうなのかなどまとめてみたいと思います。
麺の種類
うどん
小麦粉に食塩水を混ぜて練って作られる麺
・材料
- 小麦粉
- 水
- 食塩
・種類
小麦粉(薄力粉が多い)を水と食塩で練り上げた生地を練りあげたあと一定期間寝かせ、寝かした生地を2本の棒の両端にかけ何度も伸ばしたもの。伸ばす際に油を塗るものもある。細くてのど越しがいい麺が特徴。伸ばしの際、折れたり切れたりしないよう、コシがないのが一般的。
小麦粉(一般的には中力粉)を水と食塩で練り上げた生地を練り、こねたあと一定期間寝かせたのち、よく踏み、麺棒で平たく伸ばし最後に、包丁で切ったもの。よく踏むことでグルテンが成長し、コシが強いのが特徴。
そば
蕎麦粉に水とつなぎを混ぜ練ってつくられる麺
・材料
- 蕎麦粉
- 水
- つなぎ(小麦粉、卵、長芋、山芋など)
・種類
蕎麦を挽く際、最初に出てくる一番粉を使用したそば
粘りがなくつなぎを多く使う
田舎そばに比べ脂質や食物繊維が低め
- 田舎そば
蕎麦殻を混ぜ込んだ黒っぽい色のそば
更科そばに比べ香りが強く、脂質や食物繊維はじめ栄養価が高め
パスタ
デュラム小麦と食塩水を混ぜて練り作られる麺
デュラムとは硬質という意味でグルテン含有量が多い
風味を出すために卵などが使われる場合もある
・材料
- デュラム小麦
- 水
- 塩
- 卵
ライスパスタ
ライスパスタは米粉で作られたパスタです。
・材料
- 米粉
- 食塩水
中華めん
小麦粉に食塩水、かん水を混ぜ練って作られる麺
・材料
- 小麦粉
- 水
- 塩
- かん水
春雨
ジャガイモやサツマイモから採取されたデンプンを練って作られる乾燥麺
・材料
- でんぷん
- 水
フォー
水に漬けた米を挽いてペースト状にしたものを切ってつくられる麺
きしめんのように平たい形状をしているのが特徴
・材料
- 米粉
- 水
ビーフン
うるち米から抽出したでんぷんを練って作られる麺
素麺のように細長いのが特徴
・材料
- 米粉
- 水
違い
実際の商品の成分表示でカロリー、脂質を比較します。
食物繊維は「カロリーSlism」を参考にしています。
カロリー
- もちもちめんフォー(45g)159kcal
- 春雨(50g)171kcal
- ケンミン食品スープ専用ビーフン(50g)183kcal
- マルちゃん玉そば(160g)238kcal
- マルちゃん稲庭風細うどん(180g)267kcal
- マルちゃん1食焼きそば(170g)276kcal
- ケンミン食品ライスパスタ(80g)279kcal
- ママースパゲティ1.6mm(100g)385kcal
脂質
- 春雨(50g)0.1g
- もちもちめんフォー(45g)0.27g
- ケンミン食品スープ専用ビーフン(50g)0.4g
- ケンミン食品ライスパスタ(80g)0.96g
- マルちゃん稲庭風細うどん(180g)1.3g
- マルちゃん玉そば(160g)1.9g
- ママースパゲティ1.6mm(100g)2g
- マルちゃん1食焼きそば(170g)3.2g
食物繊維
- フォー(45g)0g
- 春雨(30g)0.42g
- ビーフン(50g)0.45g
- うどん(230g)1.84g
- 中華麺(230g)3g
- そば(230g)3.45g
- パスタ(230g)3.45g
クローン病に向いた麺は?
クローン病では脂質と食物繊維をなるべく摂取しないことを推奨されています。
春雨やフォー、ビーフン、ライスパスタは脂質や食物繊維の低さで優秀だと言えます。
高カロリーという点では小麦麺が優秀ですが、低脂質、低残渣が優先されるためクローン病には比較的向かないといえます。
うどんなら柔らかく消化のよい手延べ麺
蕎麦なら脂質や食物繊維の低い更科そば
を選ぶのがよいでしょう。
インスタント麺
インスタント麺は基本的に油で揚げられており、
脂質は100gあたり16.2gと非常に高いです。
ノンフライ麺でも4g前後と高めになります。
よってクローン病患者は控えた方が良いといえるでしょう。
まとめ
麺類は味付けなどによって脂質など大きく変わってくると思います。
今回の記事では麺のみを比較しましたが、その結果だけで言えばクローン病には高カロリーかつ低脂質なライスパスタがおすすめと言えるのではないでしょうか。
食物繊維は不明ですが、同じ米粉でできたフォーやビーフンが低いことを考えると、高くはないと考えられます。
近くのスーパーマーケットで売ってるかや値段などを考慮して、自分に合った麺を見つけられるといいですね。