クローン病が避けるべきシュウ酸とは
シュウ酸
クローン病ではシュウ酸の摂取を控えた方がいいと言われます。
シュウ酸は腎結石や尿路結石のリスクとなる物質です。
それではなぜクローン病ではシュウ酸を避けた方が良いのでしょうか
シュウ酸がクローン病に及ぼす影響
クローン病では小腸の病変や切除により消化吸収障害が発生します。
小腸で消化吸収されなかった脂肪が大腸に流入すると、脂肪が大腸で分解されシュウ酸が遊離します。
遊離したシュウ酸は速やかに吸収され、シュウ酸の血中濃度が上がります。
それにより腎結石や尿路結石のリスクが上がるという訳です。
要するに,クローン病により「吸収障害が起こる」という点がシュウ酸を避けた方がいい理由となります。
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シュウ酸を多く含む食べ物
シュウ酸の吸収を押さえるには
シュウ酸の吸収を押さえるにはクエン酸とカルシウムの摂取が効果的です。
その他、調理法によってもシュウ酸の吸収を押さえることが出来ます。
カルシウム
カルシウムは腸内でシュウ酸と結合し便として排泄するため、シュウ酸の吸収を抑えたり、尿内のシュウ酸を減らしてくれます。
クエン酸
クエン酸はシュウ酸とカルシウムの結合を抑制してくれます。
クエン酸はフルーツに多く含まれています。
調理法によるシュウ酸抑制
シュウ酸は水溶性なので茹でることで減らすことが出来ます。
ほうれん草については、3分間茹でると37~51%除去でき、おひたしにすると約半分に減らすことが出来ると言われています。
まとめ
ほうれん草はシュウ酸が多い食材ですが、クローン病の症状である貧血に効果的な鉄を多く含んでいるため摂取出来れば嬉しい食材です。
入院中の病院食でもほうれん草のおひたしはメニューには入っていました。
調理法や食べ合わせでシュウ酸を吸収しない工夫をして、うまく摂取することが大切だと言えます。