体重減少
体重減少
クローン病の主な症状の1つに体重減少というのがあります。
この病気になるとどうして体重が減るのか、自分の例を元に実感したことを書いていきたいと思います。
体重推移(自分の場合)
発症前
自分の場合、ここ2~3年の体重はだいたい55kg前後。
やせ形です。
それほど運動をするわけでもなく、食事量も普通くらいでしたがこんな感じの体重でした。
大学の頃は節約のため食事量少なめの生活を送っていて、昔より胃が小さくなったなと感じることはありましたが極端に食事量が少ない訳ではありません。
食事は比較的健康的な食事で、間食もあまり多くなかったというのはありますが、それでももう少し太っていてもおかしくないと思います。
今になって、この病気の影響で腸の栄養吸収力が弱まっていたと考えると納得できますね。
最初の入院前
昨年11月、最初に入院する前時点での体重がだいたい53kgほど。
イレウスの影響で食欲がなかったので減り気味です。
最初の入院後
最初の入院後で体重50kgほど
5日ほど絶食をしていたので体重は減っていきます。
点滴はしていましたが、末梢血管からの栄養だけでは1日の必要カロリーには足りません。
2度目の入院後
2度目の入院後で体重48kgほど
点滴に加えエレンタールで栄養を摂取していましたが、1日の必要カロリーを摂取するのがやっとで、10日ちょっとの絶食期間中に減った体重を増やすには至りません。
手術前後
手術前後の体重は46kg台
今回は絶食期間が27日にも及び、かなり体重も少なくなりました。
80kgの人の2kg減と、48kgの人の2kg減は意味合いが違いますよね。
エレンタールと高カロリーの点滴をしても体重は減り続けました。
現在(手術後食事再開4日目)
現在の体重は47.1kgです。
食事が再開して少しは増加しました。
とりあえず46kg台を脱したのはよかったです。
さすがにこれだけ低体重だと普通に食べてれば増えてきますね。
体重減少の原因
この病気で体重が減る主な原因は
- 腸の栄養吸収力低下
- イレウスによる食欲不振&絶食
- 栄養療法による食事制限
だと思います。
1と2は自分の例で書いた通り、摂取出来る栄養が減ることで体重が減少していきます。
3は[https://apato-mayu.hatenablog.com/entry/crohn-meal
:title=食事概論]という記事で書きましたが
- 脂質摂取を控えなくてはいけないので太るような高カロリーの食事をしづらい
- 腸への負担を減らすために量を摂りすぎるのも良くない
など。
食べられるもので高カロリーなものといえば糖質ですが、それも摂りすぎは良くありません。
まとめ
このように、症状が悪化し適量の栄養が摂れなくなることがあったり、
寛解維持のため栄養療法を考慮した生活を送ると、
なかなか太ることが困難な病気であると言えます。
ただ、痩せすぎは病気のリスクが上がるなどあまりよろしくないので、もう少し標準体重に近づける必要はあると思います。
その辺りは内科の先生と相談という形になってくるでしょう。
ダイエットしている人からすれば太りたいというのは頭にくる悩みでしょうが(笑)、食生活だけなら合わせることは可能ですよ。
「痩せる!クローン病食生活」
みたいな本でも出せば売れるでしょうかね?
なんか怒られそうなタイトルですね(笑)
ここまで書いてきた通り、クローン病になると体重が減りがちになります。
この病気では体重の維持という点も意識する必要があるというお話しでした。